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NL30: 他人と違う生き方はダメなのか

日本で暮らしていると、他人や集団と同じほうが便利だ、無難だと感じる事が多くあると思います。日本は小さい島国ですので、とにかく、異質を嫌う傾向にあります。


今からの社会は、「異質」こそが成功のカギだと、僕は思っています。

異質を怖がらないコツとは。

写真:ネパール首都カトマンズの2019年末。外国人もそれなりに居たが、地元の人のほうが多かった。この1か月後、世界にCOVID19が蔓延するとは夢にも思いませんでした。


他人と同じことは良いことなのか


本は小さい島国ですので、とにかく異質を嫌う傾向にあります。出る杭は打たれるとか、郷に入っては郷に従えとか、色んな類の言い回しがあるのが、日本です。


日本では、バブル時代には他人と同じでも、流れにのっていても、なんとなく進学・就職でき、その先も定年まで安定していたことがあったようです。(ぼくはその時代を享受していないので、実感がありません。)バブル時代に働いていたとなると、若い方でも50代という事になります。(もう、定年が見えてきている世代です。)


けれどバブル以降の日本は、経済成長期を追え、他国に抜かれっぱなしの一途です。これは事実として、受け入れるべきだとぼくは思っています。「戦後経済成長」で日本が一時期世界No.1の技術力と言われたのは1990年代までで、2000年代に入ってからは韓国・台湾そして中国に次々とあらゆる面で日本は置き去りにされ、過去の技術の遺産を切り崩してぼくたちは細々と生きている、というのが世界から見た日本の実情です。


・人口の減少(外来流入以外に二度と大幅増加に転じる事はない前提)

・過去資産(技術・サービス)の消化試合、または他国で生まれた革新的サービスの使いまわし


この2つの条件が、いまの日本の現状です。この条件のもとで、「他人と同じこと」を選択するということは、日本国全体がこれから向かう、緩やかな衰退を受け入れるのと同じです。


国がこうなったのは、あなたのせいではありません。

にもかかわらず、あなたは先代の先輩たちが残した負の遺産を無条件に呑み込んで、自ら停滞と下降一途の流れを受け入れる必要はあるのでしょうか。


ぼくは、若い方々は先例に頼らず、国に頼らず(もともと国に頼るという概念自体が他国ではクレイジーだと岩増)、外の世界を知ってみるべきだと思っています。



他人と同じことは安全か


「他人と同じ暮らし」をすることは、一見「無難」に見えます。国や経済が安定成長しているような環境であれば、そう言えるでしょう。


ただ、今の日本は上記のように、「スタンダードな日本人的生き方」をしている事自体が停滞・衰退リスクを確約している状況にあります。


つまり、一時的な「無難」を取る事で、将来起こりうる「最悪の事態」から目をそらして生きる事を選択するという、最大のリスクを抱えることになります。


あなたは、3時間後に沈没することが決定していており、毎分1㎝ずつ浸水している豪華客船の中で、「まだ完全沈んでいないから他の人と同じようにパーティーを楽しもう」と言える人間でしょうか。


今の日本は「x時x分に沈没します」という事が宣告されていないが、少しずつ沈みかけている船です。その情報は、メディアや新聞を毎日見ていても、決して流れては来ません。そんなニュースを流すことでメリットがあるメディアは、どこにもないからです。(例えそのようなニュースを発信しても、日本国民は「そんなバカな」と信じない可能性のほうも高いですよね。)


今見えている、あなたの周囲にいる「日本人」は、どちら側の人間でしょうか。

・沈没のことを知らずにパーティーを楽しんでいる大勢の人々

 →他人と同じことで安心し、周りの人間にも皆と同じことを強要する事で自身の安心を得る人々

・沈没するかはわからないけど、何かがおかしいと思って助かるための独自の行動を行う人


日々をなんとなく過ごしている中で、ぼんやりと当たり前だと思っている、そんな事を考え直すことから、あなたの本当の人生は始まります。


なんとなく信じて来た、誰かに言われたような「常識」を、もう一度考えなおしてみましょう。


案外、あなたの心のモヤモヤが晴れるきっかけに繋がるかもしれません。







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